カラスというと、真っ黒であまり田畑を荒らしたり、ごみをあさっていたりと
あまりいいイメージがありませんが、フランスや韓国などではジビエ料理として高級食材で扱われています。
そんなカラスですが、最近は日本でも食べられるようになってきたそうです。
中でもおもに山などで生息し、最近ジビエとして取り扱うことが増えてきた「ハシボソカラス」についてまとめてみました。
特徴
カラスの多くは全身が黒く、黒い鳥の代表とされています。
しかし、黒いもののほかに白黒2色のコクマルガラス、暗褐色に白斑のホシガラスなどがいます。
日本で日常的に見られるカラスは、留鳥(年間を通じて同じ場所に生息して、季節による移動をしない鳥)のハシブトガラスとハシボソガラスになります。
とくにハシボソカラスは山で暮らしているものが多くて、天然の果実や木の実などを食べています。
安心して食べられるということでよくジビエとして利用されています。
解体するとわかるのですが肉自体にも少し黒みがかかっています。
味
鶏肉と比べると弾力が強いです。臭みの強いイメージがあると思いますが、実際はそれほど臭みがなく、食べやすいです。
クセもあまりないのでどんな料理でも大丈夫です。
しかし気になる人はほかの野菜などと合わせるとより食べやすくなるのでおすすめします。
肉は鉄分やタウリンが栄養価として高く、鉄っぽさやタンニンを感じ、食感も味も砂肝に近い感じです。
高タンパクで低脂肪の上、コレストロールも低いのでダイエットしている方にもよさそうです。
おいしい季節・旬
いつでも狩猟できそうなイメージがありますが、日本で狩猟が認められているのは11月15日から2月15日までとなります。
その期間内で狩猟が可能な場所であれば捕獲ができます。
料理するのもその時期がいいでしょう。
狩猟が可能な場所は、都道府県庁に問い合わせて地図などをもらうといいでしょう。
銃などを使用するには狩猟免許が必要になります。
ハシブトガラスは繁殖期は巣などの周りに生息していますがそれ以外の時期は木の上などに集まっています。
夜はよく木の茂っており、人目が付きにくい場所にいます。
おいしい部位
むね肉、もも肉(ミンチなど)、レバーなど
下処理の方法
羽根をむしり、むね肉や、レバーなどを牛乳に漬け込みます。
もしくは、塩を振り、一晩寝かせるといいでしょう。
1日置くと臭みも取れてきます。
カラスは赤身の肉で筋肉質なので焼きすぎると硬くなってしまうのでじっくりと低温で焼いていくのがいいでしょう。
おすすめの調理法
カラスとパプリカのティアン
ティアンとは肉と野菜を重ねて焼いたものをいいます。
カラスを掃除してむね肉ともも肉を切り出し、塩を振り、冷蔵庫で一晩ねかします。
寝かしたむね肉を85度のガチョウ脂で2時間ほど加熱した後、そのまま冷蔵庫で10日ほどおきます。
むね肉を塩でもんで下味をつけます。真空包装して冷蔵庫でさらに一晩寝かした後、60度の湯せんで45分ほど加熱してさまします。
ジャガイモに溶かしバターを塗り、230度のオーブンでこんがり焼きます。
パプリカは皮をむいて230度のオーブンで30分ほど焼きます。
むね肉をほぐし、ジャガイモ、パプリカとともに盛り合わせます。
注意点
カラスの肉を食べるときはほかのジビエ料理と同じく解体処理での汚染に注意し、中心部の温度が75℃で1分以上の加熱が推奨されています。
なるべく生で食べるのを避けて加熱してから食べるようにしましょう。
まとめ
日本人にとってなじみはあるのですがあまりいいイメージのないカラス。
見た目だけで苦手という方もおおいと思いますが、実際に食べた方の話を聞くと想像するよりもクセがなく、食べやすい。
ほかの鶏肉と比べても弾力がかなりあって意外とおいしいという話を聞きます。
今はまだあまり食べられていないカラスですが、カラスブームがくる日も近いかもしれませんね。
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