バンはツル目クイナ科の鳥に分類されています。メスとオスは体の色などほとんど同じで区別が難しい鳥です。
日本では東北地方よりも北の地域では夏にしかいない鳥ですが、関東から南では留鳥として冬にも残っています。
草の生えた湿地、蓮田、水田などに生息しています。
バンとオオバンの違いですが、バンは留鳥 オオバンは渡り鳥となります。
バンは頭の所が赤く鮮やかなのに対して、オオバンは前頭部が白っぽくなっており、嘴の色が薄いピンク色をしており、一回り大きくなっています。
特徴
バンの大きさは35センチくらいとなり、鳩と同じくらいの大きさです。
バンはもも肉が胸肉に比べて発達しています。
ハトと同じくらいの大きさでクイナの仲間になります。オスとメスともに黒っぽくて翼は緑色のある黒褐色です。
クチバシは赤色で先が黄色くなっていますが、冬はクチバシの黄色の部分がなくなります。
足と足の指が長く太いので水田などの湿地でも沈むことなく歩くことが出来ます。
鳴き声は大きく、「クルルッ」と鳴きます。声が大きいので「田畑の番をする鳥」ということでバンと名付けられたそうです。
雑食性で昆虫や植物、貝などを食べています。
水の中を泳ぐことやもぐることもでき、泳ぐときは足に水かきがないので前のめりで首を前後に振りながら泳ぎます。
水かきがないバンに比べてオオバンは脚に水かきを持ち、池や沼などの水面で見かけることが多い鳥です。
バンは水辺に巣を作り、ひと夏に2回繁殖することもあります。
ヒナは巣立ちが早いので、生まれてすぐに歩き出すことができます。
味
ほどよく脂がのっています。水田を歩くので、胸肉よりもモモ肉のほうが発達しているため、歯ごたえが強く、濃い味わいを感じることができます。皮の部分は薄めです。
他の野生動物と同じく、家畜された動物の肉と違い、噛めば噛むほど味わいを感じることが出来るので、人工的に飼育されたものと天然ものの味わいの違いを感じることができるでしょう。
おいしい季節・旬
他の鳥と同じく、野生の鳥獣類は冬に備えて体に栄養を蓄えます。
その為、秋がジビエの旬となります。
おいしい部位
胸肉、モモ肉など
下処理の方法
他の鳥獣類と同じく血が残っていると血なまぐさくなっていくので狩猟したらすばやく血を抜くようにします。
狩猟では逃げ回る鳥獣を捕まえるので、鳥獣の体温が上がっているものが多いです。
そのため、なるべく早めの冷却が必要になります。
おすすめの調理法
バンのポワレ
バンはまず下処理をしてから、手羽と頭の部分を切り落とします。
そのあと、バンに塩を少々まぶして、バターをフライパンに溶かして焼き上げます。
焼き上げたらバンの内臓を取り出して、ハツやレバー、砂肝の部分などを切り分けます。
皿を用意して、バンの肉を盛りつけます。その上から煮詰めた野鳥のフォンなどをかけます。
サラダなどを添えて、色鮮やかに仕上げるのもいいでしょう。
このほか、ガラなどのだし汁でお吸い物などのスープを作っても大変味わいが深く、おいしいものができあがります。
まとめ
バンは、田んぼの番人から「バン」という名前が付いたのですが、都会の中の公園の池などでも見かけることができるようです。
普段は用心深くて人間を見るとすぐに隠れて姿を隠してしまうのでなかなかとるのが難しい鳥なのです。
しかし人に慣れやすいという所も持っている鳥なので、人から餌をもらうことがふえてきた影響もあり、最近では公園の池などで見かけることができるようになってきました。
人になれているバンは住宅地などでも見かけることが出来るでしょう。
野性味があり、味わい深いバン。体に栄養を蓄える秋の脂がのっているところを機会があったらいただきたいですね。
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