ムクドリは、スズメ目ムクドリ科の鳥類となります。
日本には全国的に幅広く生息しているので野鳥観察などでは他の鳥の大きさを表すための指標として使われることもあります。
留鳥ですが、北の方の地方では冬には南のほうへ移動します。
低い平野や山地に生息しており、都市部などの住宅地でも見かけることができます。
海外では中国やロシア、モンゴルなどでも見られますが、ヨーロッパなど東アジア以外では見かけることがありません。
ヨーロッパではホシムクドリというムクドリよりもやや小さめの鳥がよく見かけられます。
日本国内では1994年ごろから狩猟鳥に指定されています。
日本では地方によりいろいろな呼び方があり、ムクドリのほか、モク、モズヤマスズメとも呼ばれています。
江戸時代は集団で田舎から江戸に出稼ぎにやってくる者たちの集団をムクドリと呼んでいたりしました。
特徴
大きさは、全長24センチほどとなり、スズメとハトの中間くらいの大きさとなります。
尾の長さを加えると、ヒヨドリよりも一回り小さいくらいの大きさとなります。
ヒヨドリとムクドリは非常によく似た鳥なのですが、ヒヨドリはクチバシと足の部分が黒っぽい色をしていますが、ムクドリはクチバシと足の部分の色が黄色になっているので見分けがつきます。
体の色は黒味がある褐色をしており、目の周辺とほほには白斑がみられます。
飛び立つときに腰のあたりの白が目立つようになっています。
食性は虫の幼虫や木の実などを食べる雑食性となっております。
繁殖期は春から夏にかけて、人家の軒先などの穴に巣を作ります。
繁殖期が終わって、ヒナが巣立つと親子ともに集まって群れをつくり、夜は一か所に集まって寝ます。
タカ、ハヤブサ、ワシなどの猛禽類を天敵としています。
大群でねぐら入りするので、駅のロータリーなどで糞などしたり、大群で大きな声をだしたりするので、人に嫌われることもよくありますが、農作地では害虫をとらえることで「農林鳥」と呼ばれて重宝されています。
鳴き声は、「ギャーギャー」「ギュルギュル」「リャー リャー」などと鳴きます。
味
鶏肉よりも少し野性味が感じられますが、比較的臭みは少ないので食べやすくなっています。
おいしい季節・旬
ムクドリも他のジビエ料理に使われる鳥類と同じく、捕獲できる狩猟の期間が毎年11月15日から翌年2月15日の間となります。
おいしい部位
胸肉(ロース)、もも肉など
下処理の方法
他の鳥類と同じく、なるべく捕獲したらすぐに内蔵を取り除くなどの下処理を行うのがいいでしょう。
素早く腸を抜き取り、臭みが肉に移らないようにします。
捕獲したら腐敗するのをふせぐためにすぐに雪などに埋めて冷やすのがいいでしょう。
おすすめの調理法
焼き鳥
一口大あたりのほどの大きさにカットしたムクドリの肉に塩とコショウで味付けし、焼き上げます。
野性味はありますが、臭みがすくないので鶏肉と同じく塩コショウのみで焼き鳥にしてもおいしく頂けます。
照り焼き
醤油、酒、みりん、砂糖を煮込んで照り焼き用のたれを作ります。
たれにムクドリの肉を漬け込み、弱火でじっくりと焼き上げてゆきます。
あまり火を強くしすぎるとたれが焦げ付くので注意が必要です。
フライパンでの調理もできますが、トースターで焼くこともできます。
まとめ
よく駅前の木などで大勢で大きな声をあげているイメージがあるムクドリ。
集団では嫌われる事がおおいのですが、単体で見ると、丸々として愛らしい姿をしており、とてもかわいらしい鳥です。
ジビエとしては臭みがなく食べやすいので、ジビエが慣れていない人でも比較的食べやすい鳥となるのでバーベキューなので出してもいいのではないでしょうか。
ジビエ料理では他の鳥類と同じく、狩猟したあとの下処理で料理の味が左右されます。
すばやく下処理を行うことで、おいしく頂くことができます。
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